業務日誌

「Webや販促手段をどれだけいじくるよりも、根本の商品やサービスや企業の中身を変えたほうが手っ取り早い」という話を思い出した

頭を使うことを楽したら、成長は止まってしまうのだろうなぁと感じることが多い。 楽するのではなく、楽しむようにならないと。

業務にあたる中で、4年前に「Webサイトのマネタイズ」に関する勉強会に参加したことを思い出した。 その時に聞いた話のメモは、この業務日誌にも残してあった

この時の日誌は聞いたことをそのまま箇条書きにしただけって感じで、いま見るとまだ自分の中に落とし込めていない感じがする。
でも、Webのしごとに携わって10年、フリーランスになって4年。この時聞いた「Webや販促手段をどれだけいじくるよりも、根本の商品やサービスや企業の中身を変えたほうが手っ取り早い」って話が今になってじわじわと自分の中に響いてくるようになった。

この時の勉強会で私が取っていたノートを見直すと、こういうことが書いてあった。

  • Webは収益や望む結果を得るための手段
  • 「目的のために手段は選ばない」のはOK、逆はダメ
  • Webにこだわり過ぎない方が手っ取り早いこともある
  • 事業の低迷時にまずテコ入れすべきは、商品・サービスそのもの。Webは最後でもいい

そりゃそうだよなー。と感じた。

マーケティングの4P

その時の走り書きノート。本質はWebの外にあることも多いって話

これまでWebサイトを制作・運営サポートする立場としていろいろな企業を見てきたけれど、それなりに結果を残している企業は私のような者から見ても、そもそもの商品が他社より上質だったり、スタッフ教育がものすごく行き届いていたり、社長や経営陣がものすごく勉強してたりする。

Webの力で「優れているのに知られていないものを知ってもらう」ことは、とてもやりがいがある。
Webサイトのデザインを変えたり、ページ内容を変えたり、キャッチコピーを変えたりして、コンバージョンが増えると嬉しい。

でも、クライアントさんの方で企画した新商品や、新しいセット商品を載せるようになってから、じわじわとアクセスもコンバージョンも増えていったりして、「Web屋じゃかなわないなー」って思わされることも多い。

結局、Web屋のできることなんて限られてる。

なかなか結果が出ない時、
「サイトのアクセスが少ないから増やさなきゃ」
って真っ先に考えたくなるけど、アクセスが少なくても仕事がとれているサイトはある。
アクセスを増やせばいい、って考えるのは、結局それが一番見えやすいし、楽だからなんだろう。

でも、そこからちょっと頭を働かせて、

「サイトの作りを変えた方がいい?」
「いや、コンテンツ自体を変えた方がいい?」
「いやいや、新しい商材やサービスの企画とか、問い合わせへの対応の仕方とか、既存顧客へのフォローとか、そういうのを変えていったほうがすぐに業績に繋がるんじゃ?」

っていうように、だんだん企業活動の核になるところまで踏み込めると、何か動き始めると思う。

最初からWeb以外の情報まで共有しながら、経営者さんと同じ方向を向いて歩めるように

商品や企業自体の魅力を上げていくってことは、最終的に経営判断だ。
いくら提案しても、経営者自身が納得し、コレだと思ったものを進めていかないといけない。丸投げではやはり厳しい。
私の方の仕事は、その経営判断のための情報を提供したり、企画に対する具体的な遂行方法を考えたり、背中を押してあげたり、そういうことになる。

 

・・・なんてことをWeb屋の立場で言い始めると、どうしても言い訳っぽくなってしまう。
だから、最初っから

「Webだけじゃだめなんだ、全体を見ないと」

ってことをクライアントさんとしっかり話して意識共有して、商品企画や経営についてクライアント企業自身にしっかり頭を使ってもらえるようにしないといけない。

自分もWeb以外のことをもっともっと提案できるようにならないといけないし、クライアント経営者さんへの教育や、時には説教もできるくらいの力がもっともっと必要だなぁと改めて感じた。

やっぱり頭は使い続けないと。
そして、クライアントさんに気持ちよく、楽しく頭を使ってもらえるようにならないと。