学生に、レポートの書き方のコツをエラそうに話した(伝わったかなぁ)面接やブログネタにも使えるかもね
このサイトからご縁があって、大学3年生のゼミのお手伝いをさせてもらいました。
学生が農業従事者や、農業関連商品・サービスを扱う企業などにインタビュー取材に行き、そのレポートをWebサイトに公開するというプロジェクトなのですが、私はそのためのWebサイト(WordPress)を用意する担当としてお声掛けいただきました。
もともとは、ハコを用意して学生に使い方を教えればそれで完了という仕事ではあるのですが
自分も大学生の時に社会調査実習をやっていたこともあり、いろいろと懐かしい気持ちでいろんなお世話を焼いてきました。
その中で、「自分でも普段あたりまえにやっているはずだけど ついつい忘れがちになってるようなこと」を学生を前にしてエラそうに話してきました。
書くことは3つに分類してみよう
学生のレポートがなんだか垢抜けないのは、自分で考えたことと人からの受け売り情報の区別がよくわからない書き方をしているから、というのが大きいわけで。
そこで、書くことを3つに分けて考えるように話しました。
- 引用・抜粋
参考文献やインターネット上の情報、ニュースやメディアで見聞きしたことを書く。
(この場合、参照元を必ず明記すること) - 事実・体験
自分が実際に見たこと、聞いたこと、体験したことをありのまま書く。 - 感想・提案
事実や伝聞に対し、自分はどう思ったのかという個人的な気持ちを書く。
感想の中から新たな提案・アイデアが生まれたら、しめたもの。
この3つをごっちゃにすると、多分なかなか文章が進まないです。
レポートだけじゃなく、面接でも使える
この3分類って学生のレポートに限った話ではありません。
たとえばデザイン系の学生ならポートフォリオ等でも同じですね。作品載せるだけでなく、「どういうところに気をつけて作った」とか「ここが大変だったので次はこうしたい」とか。
ちょうど3年生のゼミだったので、就職活動やインターンの話もちょっと出たのですが、
それこそ就職活動の面接で、この3つを意識して臨むだけでも違うと思うんですよね。
面接で学生が話すことって、「事実・体験」で終わっちゃうことが多いので「マニュアル」って言われるんでしょうが…
そこで「感想・提案」までしっかり付けられたら、それだけで半数の学生とは差がつくんじゃないですかねぇ。
「行動」→「結果」→「変化」の3段サイクルも使えるね
面接といえば、とあるゼミ生が「何かのリーダーをやっていた方がいいの?」みたいなことを言っていたのですが
やっぱりみんなそう思いますよね。
正直リーダーばかりの組織なんて組織として成り立たないわけで、無駄なリーダーアピールは墓穴だと思っとります。
就職面接だったら、この3段活用で話すのがいいのかなと。
- 行動
自分が実際に見たこと、聞いたこと、体験したことをありのままに話す。
(内容はどんな些細なことでも、地味なことでも構わない) - 結果
行動したら、どういう結果になったかを話す。 - 変化
行動の結果、自分や周囲にどのような変化をもたらすことができたかを話す。
上の3分類の「事実・体験」がさらに2つに分かれただけで、ほぼ同じことです。
「どう変化したか」ここを話すだけで他の学生と差がつくのではないかと思います。
経営者やWeb担当者が自社ブログを書くときもコレ使えると思うの
もっと言えば、学生だけじゃなく大人だって意識すべきことなんですよね。
企業Webサイトをとりまく状況の変化(SEOとか他社との差別化とか)によって、企業ブログの重要性がますます上がってきている昨今。
でも、まともな企業ブログが書ける担当者が非常に少ないのが現実です。
この3段分類をしっかりと意識すれば、一見大したことのないネタでも魅力的にふくらませて書けるのではないかと思います。
余談
なお、上に書いてあることを自分は学生時代何ひとつ実践できずに、就職活動は連戦連敗でした。
ちなみにいまどきの大学生って大丈夫なのかしらと疑いながら行きましたが、担当ゼミのみなさんが真剣に取り組んでくれているのを見てほっと一息しました。
最近変な仕事が多かったんですが、久々にこれは請けてよかったと思える仕事です。